kokaget の日記

17才直前に虹の橋を渡った愛犬まどか その思い出と近況を綴ります

甘酒 あれこれ

私は10日に一度くらいの割で 甘酒を作っている。

甘酒メーカーなる器具を使っているから。一度にその分量がやっとなのだ。

一年中、カップに一杯を飲むようになって何年経つだろう。

初めのうち2年程はお気に入りのメーカーの甘酒を購入していたのだが

それはお値段が高くつくのだ。一年、10年、、と考えたら非常にマズイ。。

そこでたまたま出会った器具を持ち帰って以来、ずっと甘酒を作る人になった。

 

そんな話を行きつけのお店でしたら、その方も同じく手作り派だった。

彼女は炊飯器で作る派だ。

彼女お奨めの 地元の小さな糀屋さんも紹介してもらったのが、今年の初め。

それで作ってみたら、スーパーの麹と比べると 甘さの質が違う様な気がした。

 

以来、何度か麹屋さんで求めていたのだが、6月に行った時は残りわずかだった

麹を全部いただいてきた。

その時に 7月、出来上がったら電話をいただく約束もしてきたのだ。。

 

ところが。

7月が過ぎて8月になっても電話は来ない。 忘れられちゃったかな。。

お盆が終わったら聞いてみようかなぁ。

今は仕方ないからスーパーで間に合わせよう。

久しぶりにスーパーの麹で作った甘酒は。。なんというか、、

味がしなかったのだ。 これには私も驚いた。

小さな糀屋さんのものが ずっと美味しい甘酒になる事を再確認できた瞬間だった。

 

盆が過ぎて、夏着物を手入れに出すため また件のお店の彼女に会った時に

その話をしたら

 え! 麹は真夏は作らないのよ。。7月が最後で次は秋になるのよ。

 私は買い溜めをして冷凍庫に入れといたわ。。。と言うではないか。

 

ガーン!! 少なからずショックを受けた。

そんな事も知らなかった自分に。。それから電話をもらってないことも。。

あの美味しい麹が何ヶ月も手に入らないなんて。。

自分の方から7月に電話をかけなかったことにも悔いが残った。

。。。ダメ元でやっぱり電話をしてみよう。そうでないとスッキリできない。。

 

 

 

そしたら。。 思い切って電話してよかったのです。

糀屋さんでは 奥さんが手首にゲガをして手術をしたそうです。これは7月のことで

その後もリハビリに毎日通っていたとか。

奥さんは私に電話をしなかった事も気にかけながら、バタバタしている内に

日が過ぎて、今度は電話をする事が怖くなったとか。。正直に話されました。

 

私の分は 約2ヶ月分の量を冷蔵庫で保管してあるそうです。

この話を聞いた後 「世の中は 捨てたものじゃないなぁ。。」と、

大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、そう思って安堵しました。。

 

翌日はご主人の運転でリハビリの帰りに、我が家に届けてくれました。

(前日、住所も教えていたから)

うちとは目と鼻の先にある総合病院に 毎日通っていたのでした。

 

するべき電話をしなかった(できなかった)だけで 今度は自分が辛くなるのですね。

彼女は 冷蔵庫にある麹を見るたびに 自分を責めていたのかもしれません。

私は「保管してもらっていた そのことだけでも嬉しかった。」と伝えました。

いつまで手作りの甘酒ができるか? わからないけれど

糀屋さんとは、これからも気持ちよく付き合いが続きます様に。

 

長い文章を読んで下さり、ありがとうございました。