多肉には どんな種類があるのだろうと少し検索してみたら
なんとミセバヤの画像が出ているじゃありませんか。
昔から実家にあったミセバヤを 株分けして持ち帰ってから30年くらいになる
我が家のミセバヤです。
ぼんやりの私は これが多肉の多年草とも知らず
かれこれ30年近くも たまに株分けするだけでした。
そうなのね。。私も多肉をもっていたのね。
実家の蔵の前に坪庭があって その辺りに毎年咲いていたっけ。
昔風の角鉢に入っていた物もあったような。
可憐な花と可愛い葉っぱ。。子供の頃から好きな植物でした。
嫁いだ後、父から分けてもらったのです。
ミセバヤは日本の古典的な万葉の植物なんですって。
昔、高野山の僧が和歌の師匠にこの花を「 君にみせばや 」と詞を添えて贈った
事が始まりだそうです。そうだったのね。。
おかしな名前だなと思っていたのに その由来がわかると今度は 優雅だな。。
と思えるんだから。。(^_^;)
父も母もいなくなった実家では
あの懐かしい蔵も12年前の地震で崩れ 様変わりしていますが
坪庭だけは昔のままになっています。
小さな時、悪さをするとよく蔵に入れられたものでした。母なりのお仕置きだったのでしょう。
でも当の本人は ここぞとばかりに蔵の中を探検していたっけ。
急な階段を上がった二階には古い箪笥が並んでいた。
昔の髢(かもじ)が、引き出しの奥から出てくるとゾッとしたり
久しく使っていない赤い漆塗りの什器が無造作に置いてあったり。。
子供にとっては 冒険心をくすぐる空間でした。
遠い昔、60年以上も前のことです。
小さな頃の思い出は いくつになっても色あせないものですね。
今、私の手元にあるものは 昔お客様に使ったであろう鋳物の火鉢セットと
(これには自作のドライフラワーを入れて飾っています)
母から貰った小さな昔の器二つと 草花だけです。
ミセバヤもそのうちの一つなのです。