kokaget の日記

17才直前に虹の橋を渡った愛犬まどか その思い出と近況を綴ります

赤毛のアン

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10歳の頃。

小学校の図書館で出会って以来、ずっと読み続けてきたのが

村岡花子訳の「  赤毛のアン 」 でした。  

シリーズは次々と翻訳されて全部で10巻。

アンが中年になり、末の娘が大人の恋をするまで続いています。

 

私が社会人になっても、結婚して親になっても、赤毛のアンが好きなまま

とうとう高齢者と呼ばれるようになって久しい。

年に一度は全巻を (10冊 ) 読み通していましたね。

自分としては静かに深く?  アンを愛していたつもりなのですが

家族にはバレバレだったようです。

 

息子が中学2年の時

学校から「 廃棄図書 」を貰ってきてくれました。

それが  講談社村岡花子訳  赤毛のアンシリーズ  のうちの4冊だったのです。

文庫本を読んでいる母親を見ていたのですね。

もう少し大きなサイズの本で、挿絵からして  今のとは違う

「 古いかほりの漂う 」雰囲気 の本でした。

一緒に  傷んでいた本をテープできれいに補修したことを

昨日の事のように覚えています。

それは息子からの初めての贈り物でした。

 

なぜ村岡花子訳にこだわるのか   とお思いでしょうか?

それで育った身には、他の翻訳者のアンでは違和感があるのです。

微妙な言い回しが違うと  どうにもスッキリしないのです。

欠けている  あと6巻をなんとか同じシリーズで探せないものか。。と思いながらも

義父母の介護やら諸々のことで40代、50代は  アッというまに過ぎて行きました。

ずっと後になって 「 神田の古書店街に行ったら探せるかな。。」と

何気なく息子に言ったところ

彼はアッサリと「 ネットで探したらどうかな 」と言うのです。

そうだ!  その手があった!    なんと頭の回転の鈍い私だったでしょう。

 

それから、とうの昔に廃版になった本を  ネットオークションで

チエックするのですが  残り全部を見つけるのは大変です。

ところが  ある日突然に  全10巻の出品があったのです。

う〜ん。。ウ〜ンと悩んだ末に  締め切り間際で  とうとうポチッてしまいました。

我が家の本棚には不揃いの宝物と、きれいな10冊一揃いの 赤毛のアンシリーズ が

鎮座して  年に一度の「 読んでもらう日 」を待っています。

ちょっとおめかしして写真を。

人形はプリンスエドワード島に旅した記念に買い求めたもの。

ブラウスの柄が好みとは言えなかったので   あとで着せ替えました(笑) 

もう二十数年も前の事です。お顔もスカートも日焼けしています。

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今は、本を読むのにも体力を要する年齢になってしまいました。

私は寝る前の楽しみに  少しずつ読みたいのです。

60歳をすぎてからは、 仰向けに寝たままで本が読める書見台? を使っていますが

それは留め具のバネが強くて ページをめくる毎に指の関節を痛めてしまいそうなので

近頃は一部分  太めのゴム紐を使って工夫しています。

 

さあ!  いよいよ秋本番ですね。

畑仕事も終わりに近づきました。

今取りかかっている書の作品作りが終わったら

今度はお布団の中で  アンに逢いに出かけましょう。